小雨の降りしきるなか傘をさして先生がユンボで私のアパートを壊していくのを見つめていたい

ジョン・チョーに愛されすぎて殺されそうになっていますので気をつけてください

10/27(土) その4

 平素から人よりずっと色が暗い先生の黒目は、ますます黒く塗りつぶされたようになり、冥府の底をのぞきこんでいるみたいだ。その詰問口調からは感情がおさえられてはいたけども、こめかみにはうっすらと青筋が浮き上がっているのが見えた。私は、あわてて弁解した。
「違う! プリンストンくんのせいじゃない! 私が勝手に泣き出したの!」
「いえ、違います、僕のせいです。僕が泣かせたのです」前に一歩出て、正面から先生と相対したプリンストン君は、まっすぐに背筋をはっている。恐ろしい独裁者と対決して、あの、わたしと知り合ったばかりの頃に特に顕著だったどもりは、少しも出てこなかった。「僕が、不用意なことを言ってしまったから」
「ふぅん、なるほど」
 先生は私たちの顔を交互に見たあと、あの黒目の色をかえないまま、皮肉っぽく唇をゆがめた。「分かった、分かった。そんなに怖い顔しなくていい。こいつ、どうせ何もしてないのに突然泣き出したんだろ? 一緒にいれば、いつものことだ」
「何もしてないなんてことありません、僕が傷つけるような言葉を……」
 先生は彼の話を聞かずに、私の肩を強引に抱き寄せた。「お疲れだったね、ドクター。でも僕ならこれの扱い方は完璧だから」
 そして素顔のケープド・クルセイダーは、ラテックス製のフェティッシュな手袋をはめた手で私の後ろ頭を抱き、ひきよせ、不適切なほど濃厚なキスを勝手にはじめた。私の舌は、ただ恐怖のあまり、少しばかり動いた。
 かわいそうなプリンストン君は、身じろぎせず、向かって左下の方角にただ眼球だけを動かした。わたしたちのSMプレイ動画でオナニーしていることを笑顔で教えてくれる程の不思議くんでも、さすがにこれはネタにはならないらしい。
「じゃあ、あとは僕に任せて、帰ってくれたらいいから、あぁそうだ」不自然なほどにこにこしはじめた先生はサッと彼の耳に唇をつけて、何かを耳打ちした。プリンストン君は、表情を変えたりはしなかったが、ほんの少し、不快げに目玉をキョトつかせた。おおかた、今度3人でしようとか、そういう申し出だとおもわれる。
「じゃあ、ハッピー・ハロウィン」
 エレベーターホールにひっぱられていく最中、きびすを返して帰っていくマン・オブ・スティールの背中を見た。クリプトナイトをつきつけられて、本来の力を発揮出来なかった彼は、両肩を落としているように見えたけど、それはもともと極端ななで肩だから、そう感じただけなのかもしれない。
 P(ペントハウス)のボタンを先生が押しながら、「彼の言ってることは本当?君は本当に彼に酷いことをされていないの?」
「本当です」
「あぁそう」
 彼は腕を組んでエレベーターリフトの壁によりかかる。言葉尻からアドレナリンが匂ってくる。
「僕は、きょうのパーティーに君が出てくれたら、紹介しようと思ってた。真剣な交際をしてる相手として」彼は低く言った。「でも君はパーティーを理由つけてサボって、年下の男と会ってたんだね」
「それは、重要度が違いますよ……パーティーなんて疲れるだけだけど、連絡を絶ってた友達が、大切な話があるとかいって呼び出してきたらまぁがんばって出かけますよ」私はポケットに手をつっこみ、そのなかでくしゃくしゃになって、勝手にいくつも穴がとびだしたビンゴカードにふれた。ニンテンドーswitchかホットサンドメーカーを当てたいなと思ってたけど、それどこじゃなかったからもうしょうがない。
「大切な話って?」
「先生にはあまり関係のない話でした」
 刺激しないように言ったつもりだけど、それでも彼のなかの火星の輝きが、はげしく勢いを増すのを肌で感じた。
 部屋に戻ってすぐ寝ようとしたわたしに、先生が、「まだ話があるから起きて待ってて」と告げてバスルームに向かっていった。
「話ってなんですか? もうこれで終わりでいいんじゃないですか? あっ!!」わたしは、しまりかけたバスルームのドアの内側にスイッとはいった「もしかして、このことで、プリンストンくんにいやがらせしようとしてますか? 仕事はずしたり、クビにしたり! そんなこと許さないから」
「はあ? そんな発想、僕にはない」先生はせせら笑った。手袋をはずすとパチンパチンと音がした。
「気に入らない男をいちいち放逐してたらきりがないし、復讐されるリスクだってある。明らかな小物以外は、むしろ手元に置いて重用するね。うちの幹部は皆僕の大嫌いな男ばかりだ。あいつは度胸もあって、見所があるじゃないか。道路に停まってたガラクタは彼の車? 明日にでも新車を買い与える事にする」
 彼のバットマンスーツ一式は脱いだ順にポイポイとわたしに投げつけられ、わたしはすべてをキャッチした。全裸になってシャワーのコックをひねる先生のちんちんを見ながら、なるほど、エース君は彼にとって明らかな小物だったんだなと思った。
 わたしは疲れたし、話とかべつになにもしたくないし、どうせぐちゃぐちゃわめく子供のおもりをするだけだと思ったし、彼の言葉をうらぎって、ベッドに入って寝ようとした。濡れたセッケンのにおいをただよわせた彼がそこに入ってきても、わたしは背中を向けて狸寝入りをしつづけた。彼は少しも光のささないくらやみのなかでじっと私の後ろ頭を見つめていた。わたしが見えるのだろうか。なぜ見えるのだろうか。かれは、ほんとうの冥府の王なのだろうか。

 突然にして、大きな鉤爪でいきおいよく掻かれるように、先生の冷たく冷えた手が、私の首を後ろからきつく絞めあげた。彼は告げた。

「他の男のものになったら殺す」

11/14(水)

 自分は、ギャラリー顔の展示ブキミランウェイに行ったとき、たまたまおがさんの意に沿うことを言ったら、彼女が急に機嫌を良くして「豊川さんも今度展示に参加して下さいよ」と言ってきたので、びっくりして、「春待ちの身体展のとき、誘ってくれたのに無かったことになりましたよね、あれはどうしてなのですか?」と質問しました。
 そしたら、あっからさまにしどろもどろになって、アレーどうしてだったカナ~?と誤魔化し出し、私は、忘れてたとかで特に理由はなかったのかなと、長い期間の胸のつかえがやっと取れたと思って帰ったら、DMが届いてて、「とよかわさんが怖かった。性をテーマにした展示だからジェンダー論やミソジニー的なことで気を悪くさせると思って。展示にはみんなが気持ちよく参加してほしいから慎重になっている」という内容だった。(ジェンダー論っていったいどういうものなんだろう)さっき気軽に誘われたばかりなのだから、慎重になっているというのは矛盾っていうか明確にウソで、本当の意味は自分が批判されないように慎重になっているということなんだけど。
 気に入らないことを言ったら展示から外す、気に入ることを言ったので誘うっていう掌返しがすごすぎてやばいと思った。
 わたしが展示から外されたことについてじっと耐えて何も言わなかったから、こいつ気にしてないんだとか忘れてるんだと思ってたんでしょう。そしておがさん自身もそれを忘れて、また誘ってくるとか、やべぇえーーー!!!!!虫なの???
 自分が何もかも正直に現金に、顔や言葉とか、表に出すから、他人がいろいろ考えてたくさんの言葉を飲み下して生きてることについて想像が及ばないんだろう。人に配慮しないで何でもかんでも表に出してるのは、おがさんの方だ……。何でもかんでも表に出してるのはおがさんの方だ!だから、たまに嘘で誤魔化そうとしてもバレバレなんだよな……(気を悪くさせたくなかったみたいな嘘)嘘つきでかつ嘘が全部安易で下手で薄っぺらいの最悪じゃないですか?

 おがさんは最近アケミックスさんにすり寄ってるから、私がギャラリーに行ったときに、アケミックスさんと映画行ったんですねって話振ってきたけど、それも、あぁ私はミュートしてるけど彼女のアカウントはきちんと読んでるから知ってるんだね!っていうのが丸分かりだった。そういう正直な人間のことを扱いやすくて可愛いと思う人もいると思うけど自分はただ酷薄で無神経なやつとしか思わない……

 札幌の人でいまのわたしに積極的に関わりたいって人はもういないんじゃないかな。
 いじめカッコ悪いっていうの、ウソだよね。本当は世の中、いじめられるほうが圧倒的にかっこ悪いに決まってる。だからおが氏も、「私はいじめっこ気質だから」とか、いじめた側に悪気はないとか、開き直っていられるのだろう。
 
 きょうは一日排卵痛でとてもつらかった。やっと痛みがなくなってきた。

11/13(火)その2

 「はじめて恋をした日に読む話」、書き忘れたけどそういえば、持田先生自身も高学歴らしく(りぼん出身作家あるある)、主人公もお嬢様大学出身という設定なのに、妙齢という言葉を誤用してた

 奇妙の妙だから、年を取った人って意味でしょと思うんだろうが、妙齢の妙は絶妙の妙なんだYO

11/13(火)

 豊川さんはいつも人に優しすぎ、人のことを考えてばかりだから頼むからたまには自分自身のことも大切にしてと言われたことあるんだけど、私のこの尋常じゃない、暴力的なまでの優しさの源って何なんだ?魚獅子ってだけじゃここまでは説明出来ない……とずーっと自分でも不気味に思ってたんだけど、ネイタルをよく見たら、潜在意識や安らぎを表すICが魚座にあって太陽と合で、自分は単に共感や想像の世界が安らぐんだ、それをしてると落ち着くんだと腑に落ちた!
 好きでやってたんだなぁ。
 新潟も好きで行ったんだよね~。自分がそうしたいから。助けが必要なら助けたかっただけだから、きもいって思われても別に全然良かったよ。

 こんなにも優しい私に向かってフェミだから怖いって言った女がいるそうです(まだ言ってる)

 上と全然関係ない話だが、「○○とか○○とか○○とかw」(全部同じ単語が入る)っていうお宅文法がしぬほど苦手
 

11月12日(月)

 きょうはめちゃくちゃおなかがすいてドカ食いしてしまいました!
 おなかすく日ってごはん食べた直後くらいが一番おなかへってるよね。
 あと、寒いね。
 きょうはねセブンイレブンの、親子丼の上にさらに生たまごがのってるやつを買って食べました。
 数日前にマンガmeeで持田あき先生の「はじめて恋をした日に読む話」1話を、映像化するらしいんで読んだけど、すごくダメでそれ以上読む気になれなかった。

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 まず嫌なのは悲しいくらいにネームがくどい。
 31歳、厄年、みたいな情報を何度も出してくるとか。1回でいい。同じことを何回も言われると、それだけキャラが平面的に見える。ページに限りがあるということは、提示できる情報に限りがあるということで、それなのにこんなネームの無駄遣いしてるのってやる気あるのかな?と思う。
 人間ってみんな年をとると話がくどくなるのだろうか?話が伝わってるか不安になるのかな……。私もそう思われてるんだろうな。周りにも、昔はそうでなかったのに時間の経過とともにどんどんオーバーリアクションになって話がくどくなっていった人がいて、若干傷つくくらいに全部がくどいんですけど、もう仕方ないんだろうか???漫画では仕方なくないよね。
 あと、このマンガ母親との関係性の描写もザ・くどい。母親に抑圧されてる、みたいなのってチラッと見せたほうが抑圧感出て効果的なのでは???あんまりにもギャーギャー、うちの親こんなにひどいんですって強調されると、独り暮ししてないことが不思議になってくる。
 話がダメなら、絵はどうかというと、今どき髪がミュシャってるので絶句した。
 好きずきなのかもしれない。
 でも20年前のお宅族が全員頑張って描いてたミュシャ髪。
 いやぁ好きずきなのかもね。私はキッツwwwwwwwとしか感じなかった……。でも、ドラマ化するくらい人気なんだね。まぁ人気っていうのもある程度編集のごり押しで作れるんだなと「さよならミニスカート」を見て思いましたが……。連載第1話って何回もネームリテイクかけられて、作家と編集で極限までブラッシュアップしていくものなのに、この完成度なのかーと思った、が、ピンクの髪の不良がめちゃシコというのは分かる。不良に憧れる感性、いかにも元りぼん作家だ。

 持田先生は、りぼんの人気作家の槇ようこ先生の妹さんで、よく5ちゃんなどでは「槇は絵が綺麗なだけで話スカスカ、妹のほうがいい」とかいわれてるけど、私は絵が綺麗なぶんだけ、槇先生のほうがましだなと思った……。

 ところでこの間このblogにふるあんへの苦言っぽいことを書いたら、いま発売中の12月号では、君嶋のキャラが違うとかなるるのエピソード勿体ないとか指摘した箇所が結構そのまま良くなっていて、編集者の持ってた問題意識も似たようなものだったのかもしれない。
 コミックスのおまけエッセイによるといま女性の担当がついてるということでした。